岡田博 「傳説」(SOLDOUT)
作家紹介
Hiroshi OKADA
岡田 博
「傳説」は大阪時代に1956年の具体美術展に出品した作品と類似しているため、吉原治良を師と仰いだ初期の作品と思われる。 当時の具体美術は恐ろしいほどのパワーで日本美術界に足跡を残した。岡田もそのなかで新たな表現を模索していたのだろう。作品を目の当たりにすると当時のエネルギーのほとばしりを感じる。その後、作風は変化し岡田がテーマとして掲げたイマジネーションも理詰めによる印象が強くなったように見受けられる。 現在、岡田博に関する資料は極めて少ない。今後は情報を取集しながら岡田の足跡を更新し作品に少しづつ光をあてていきたい。
1923年大阪生まれ。1954年具体美術協会の創設時メンバーのひとり。読売アンデパンダン展に出品以降、美術手帖で特集が組まれるほど注目を浴びた。