作家紹介
Kimimasa NAKAGAWA
中川公正
「たまゆら(玉響」は古語で「かすか」を意味し、現代のおいても使われる言葉です。由来は勾玉が触れ合い出るわずかな音だそうですが、その音をイメージすることはできます。
その意味で「TAMAYURA」シリーズは、「UTAKATA」よりもやや現世に近いようで、鮮やかな黄色がそれを物語ります。中川公正にとっては「かすか」な音すらも現実世界であり、ゆえに激しい色彩を用いるのでしょうか。
1954年広島県生まれのアーティスト。1987年AJAC展新人賞、1988年現展新人賞、1997年東京展優秀賞など受賞歴多数。1998〜2000年韓国に招きで滞在し制作を行った。
芸術総連盟安東支部 客員研究員、成均館大学アートギャラリー(ソウル)など韓国内で個展3回。NAU21世紀美術連立展会員。