伊藤理恵子 ASpECT Novenber
作家紹介
Rieko Ito
伊藤理恵子(1954〜)
武蔵野台地の自然に身をおき、日常を過ごすなかに体感する風・水・土・火、そして生まれる動植物。伊藤にとっての自然とは、見た目を超えた事象であり、心象風景が抽象化された根源的な世界が先行するのであろう。彼女が過ごした1960〜70年代は抽象絵画が全盛を極めた時代だ。そのなかにあっても日常の自然を自らのテーマにおき、伊藤理恵子の心という優しくも柔らかな殻に包み込み見るものに提示するのである。眺めているだけで心がなごむ作品といえよう。
武蔵野美術学園卒業。1993年埼玉県近代美術館に出品。1995年からはギャラリー宏地、2003年以降はギャラリー檜を中心に個展を開催。グループ展の出品も多数。1980年6人展(紀伊国屋画廊)、1987~1999年自由美術展(東京都美術館)、2006年日韓現代美術展、2013年アートの言葉展(GINZAギャラリーアーチストスペースなど。また、2006年平澤湖芸術館(韓国)、2012年Jushin+7展(ベトナム)、BIEAF展(韓国)など海外出品も多い。NAU展会員。